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ブルーミントン動物病院
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里親探しは「獣医師広報版」
獣医師広報版

ゾウさんだっ!
↑→アーシャーとダヤーの調教の様子。天気が良ければ午後1時ごろから30分間見ることができます。
 大きな体、大きな耳、長い鼻のゾウさんは、今も昔も動物園のスーパースター。アジアゾウは東南アジア、中国南部に生息しています。体長550~650センチ、体高250~300センチ、体重約4700キロ。ゾウは1頭のメスを中心とした群で生活します。群れのリーダーは一番年上のメスで、メンバーはメスと子どもだけ。オスはオトナになると群を離れます。木の葉や実、草などを、長い鼻を使って食べます。インドでは家畜としても飼われています。
↑西園ズーポケットでの「ようこそスーリヤ展」は8月5日まで。
 今年4月にインドから7歳の「スーリヤ」がやって来ました。スーリヤとは、ヒンズー語で「太陽」という意味です。スーリヤの体重は1020キロで、まだ小さいゾウさんです。西園の『ズーポケット』では、スーリヤの来園を記念して、「ようこそスーリヤ展」が開催されています。ゾウの1日分の餌やウンチなども展示されています。見て、触って、臭いをかいでみましょう。ゾウさんのウンチの臭いは‥‥、う~ん、かぐわしき緑の香かな‥‥。
こもれびの小径
動物慰霊碑
 東園のちょうど真ん中あたりに、動物園で亡くなった動物たちの霊をなぐさめるための動物慰霊碑があります。最初の慰霊碑は、昭和6年に現在のシロテナガザル舎付近に作られ、現在の慰霊碑は昭和50年に建てられたもの。ブロンズのリボンは動物への愛情と弔意を表し、フクロウが動物たちの霊を見守ってくれています。昔、戦争の犠牲になった動物たちもいました。動物園に行ったら必
↑動物たちみんなに「ありがとう」です。
ワシ・タカ・フクロウ
↑オオワシさんは約40歳。まだまだ長生きしてね!
 慰霊碑から右に入っていくと、「ペリカン」や、「ワシ」「タカ」「フクロウ」などの猛禽類がいます。ここにいるワシ・タカ・フクロウの仲間たちは、ほとんどが野外で弱っているところを保護された鳥たちです。「オオワシ」は北海道で保護され、1963年から上野動物園で飼育されています。非常に高齢なので、ときどき横になって休んでいるそうです。彼らが安心して住める森を、大切に守っていきたいですね。
閑々亭
 ワシ・タカ・フクロウを過ぎると「閑々亭」があります。藤堂高虎という人が、江戸時代に将軍を接待するために建てたお茶室です。将軍秀忠が「あぁ、今日は閑々の遊びであった」と言ったことから閑々亭という名前になった‥‥、ともいわれています。1868年(慶応4年)に焼失しましたが、1878年(明治11年)に再建されました。明治時代には、一般来園者の休憩所としても使われたそうです。
↑動物園にお茶室‥‥、なんだか不思議な感じ。
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ゴリラとトラの住む森へ
↑トラ爆睡中。ンゴ~。
 閑々亭から道なりに歩いて行くと、だんだん風景がジャングルっぽくなってきます。そこは「ゴリラとトラの住む森」です。まずはトラ。トラは体長140~280センチ、体重115~280キロと、ネコ科で一番大きい動物です。夜行性で単独生活をします。
 トラは住んでいる地域によって体の色や縞模様の数がちょっと違います。ここにいるのは「スマトラトラ」。インドネシアのスマトラ島に住んでいます。トラの中では小型で赤みが強いのが特徴。強そうなトラですが、漢方薬になったり毛皮を採られたりしたため、現在、絶滅が心配されています。
→(左)トラの頭蓋骨。(右)トラの足跡原寸大。
 ゴリラはアフリカ中央部に生息し、オスは体長約120センチ、体重約150~160キロ。メスは体長約100センチ、体重約90~100キロ。サルの仲間で一番体が大きく、1頭のオスと数頭のメスの集団で生活しています。「ニシローランドゴリラ」「ヒガシローランドゴリラ」「マウンテンゴリラ」3つの亜種に区別され、上野動物園のゴリラはニシローランドゴリラ。厳つい顔のゴリラですが、もっぱら菜食主義者で心はとってもデリケート。熱帯雨林の伐採と密猟のため、絶滅寸前となっています。
↑ゴリラ爆睡中。どこかの“オッサン”みたいだ。
↑何を探しているの?
↑ゴリラの足跡原寸大。
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ちょっと休憩1
ワシントン条約って知ってる?
↑無料休憩所やレストラン、売店などの施設も充実。
 さて、ちょっとこのへんで休憩しましょう。上野動物園にはレストランや売店、車いす用トイレ、ベビーベッドなどもあります。タバコは必ず喫煙所でね。
 ところでみなさんは「ワシントン条約」って知っていますか? 1973年にワシントンで採択された「絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endagered Species of Wild Fauna and Flora)」のことです。1975年7月に発効され、日本は1980年に批准しました。
 ワシントン条約では、絶滅の恐れのある野生動植物を3種に分類し、付属書1~3に記載しています。取引の規制の対象となるのは生きた動植物だけではなく、象牙など体の一部やクマノイの入った漢方薬などの製品も規制の対象となっています。
【付属書Ⅰ】
 絶滅の恐れのある種。商業目的の取引は禁止。学術研究など非商業目的の場合は、輸入国と輸出国がそれぞれ発行する輸出許可書と輸入許可書が必要です。日本国内でも「種の保存法」により、取引禁止となっています。ゾウ、オランウータン、トラ、サイ、ツキノワグマ、クジラ、コンゴウインコ、ウミガメ、ワニ、オオサンショウウオ、チョウザメ、アジアアロワナなど。
【付属書Ⅱ】
 国際取引を規制しないと今後絶滅の恐れが生じる種。取引には輸出国の許可書が必要。カバ、ホッキョクグマ、付属書1掲載種以外のサル類全て、付属書1掲載種以外のネコ類全て、付属書1掲載種以外のオウム類全て、アジアハコガメ類、カメレオンなど。
【付属書Ⅲ】
 各国が国内の動植物保護のため国際取引を規制したいと考える種。取引には輸出許可書か原産地証明書が必要です。

 この規制に違反して野生動植物を日本に持ち込もうとすれば、まず、税関で差し止められ、関税法違反として没収され罰金を支払わなくてはなりません。条約違反の輸入は外国為替及び外国貿易法違反でもあり、100万円以下の罰金または1年以下の懲役が科せられます。立派な犯罪であり、知らなかったでは済まされないのです。
 日本は野生生物の消費大国であり、国民一人あたりの野生生物輸入量は世界一です。しかも、合法的な取引だけではなく、武器や薬物と同じように非合法組織の資金源ともなっているため、密猟が絶えません。人間の勝手な理由で珍しい動物を欲しがり、生き物から作られた製品を欲しがり、そうして野生生物を絶滅に追い込もうとしているのです。また、野生動物は未知の危険なウイルスを持っている可能性があることも忘れてはなりません。このまま野生生物を生存の危機に追い込めば、必ず私たち人間にもその報いは返って来るでしょう。私たちひとりひとりがほんの少し考えさえすれば、ずいぶん違ってくるのかもしれませんね。
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