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ちょっぴりですが、馬についての予習もできました。ではでは、実際に馬に乗ってみましょう。馬に乗るなら乗馬クラブ。東京都心、代々木にある「東京乗馬倶楽部」は大正10年に創設された、乗馬クラブの老舗です。神宮の森に囲まれながら、空には都心のビルもそびえ、それを背景に馬が駆ける不思議な空間。オリンピックの馬術競技選手なども、たくさん輩出してきた伝統あるクラブです。
会員制ですが、ビジターでも平日スケジュールに空きがあれば乗せてもらえます。指導が必要な人は電話で予約をして下さい。ビジター騎乗料は45分で6,700円。会員になるための入会金は200万円で、今の私のおこずかいではちょっと無理。でも、宝くじが当たったら‥‥。ねっ。 |
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| 受付で登録を済ませたら、ロッカールームで着替えます。私たちはブーツやヘルメットが必要だということすら知らず、荷物だけ置いて出てきてしまいました。ジーパンのままではブーツも履けません。それではダメだと一式お借りしたのだけれど、なかなか合うサイズがなくて冷や汗たら~り。やっと着替えて気分は武豊?ちょっとズボンがパツンパツンですが、まぁ良しとしましょう。 |
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乗馬クラブでは、私らのようなズブのシロートでもちゃんと一人一人にトレーナーさんが付いてくれて、安心して乗れるようになっています。私を乗せてくれたのは、「谷風」さんといううすい茶色の馬。クォーターで15歳。彼は初心者でも上手に乗せてくれる専門家です。
まずは馬の左側からおそるおそる鐙に左足を入れて、よいしょっっとのっかります。わかってはいるのだけれど馬は生き物ですから、少しゆらゆらと動きます。それが最初の感動!「あぁ、動いてる! これはホンマモンの馬なんだぜぃ!!」 |
トレーナーさんに馬を引いてもらって、いよいよ馬場へ。馬場にはやわらかい砂が敷いてあります。「あぁ、歩いてる、歩いてるっ!」これが二度目の感動です。馬の背中は思ったよりも広くて、ゆったり坐っていられます。それにしても、馬のたてがみはどうしてあんなふうに生えているの? 不思議です。
まずはゆっくり歩いてもらいます。トレーナーさんを中心に、円を描いて回ります。「お腹を前に出して。」「胸を張って。」「肩の力を抜いて。」「足に力が入らないように。」「姿勢を正しく保って下さい。」日頃の姿勢の悪さが思いやられます。 |
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少し慣れたら速歩。「おぉぉぉぉぉ~。」どうしても手に力がぁぁぁぁぁ、、、。「姿勢を正しく保って、力を抜いて下さい。」と言われてもぉぉぉぉぉ、、、。乗馬の醍醐味「人馬一体」とはほど遠いぃぃぃぃぃ、、、。で、30分はあっという間に過ぎてしまいます。
降りた後で、少しだけ谷風さんに触らせてもらいました。馬の体はやわらかく、毛布のようにきれいな毛並みです。谷風さんがちらりとこっちを見ました。お疲れさま! どうもありがとう。 |
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乗馬の基本は姿勢です。私はまだまだぜんぜんダメですが、上手な姿勢の保ち方をちょっとだけご紹介しておきましょう。まず、目線は馬の耳と耳との中間点の延長線上を中心に、集中してじっと見るのではなく、できるだけ視野を広くするような感じで見ます。実際には見えない馬の後ろの方まで感じるようにすると、馬の動きがよくわかり、リラックスできます。
呼吸は深くリズミカルに、お腹から呼吸します。馬は乗っている人の呼吸を感じるので、呼吸の仕方は大切なことです。胸で浅く呼吸をすると重心が上がり安定しません。体の中心(おへその奥の方)を意識しながら体全体で深く呼吸をすることで、重心が下がり姿勢が安定します。 |
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私には2つ年上の兄がいますが、彼の小さいころの夢は「馬を飼うこと」でした。「大きくなったら馬を飼って、おまえを乗せて保育園に連れて行ってやる。」と言っていました。5歳の兄は自分だけが大人になるつもりでいたのでしょう。今、彼は大きくなってオヤジになりましたが、馬を飼う夢はまだ実現していないようです。現在の日本の状況では、馬を飼うことは大変困難なことですね。馬に居てもらう場所もなく、馬と歩ける道もありません。
でも、馬はいます。毎年競走馬のサラブレッドだけでも1万頭以上が生産され、そのほとんどが2~3歳までに淘汰されていきます。優駿になれなかった競走馬はいったん乗馬用に登録され、食用に売られていくのです。競走馬は少しの刺激でおもいきり走るように調教されているため、乗馬になるには一から調教し直さなければなりません。最近では乗馬も中間種やポニーのようなもともと乗馬用の馬を使うことが増え、ますます元競走馬のサラブレッドの居場所がなくなってきています。 |
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とはいえ、どうすればいいでしょう? オーナーになってくれと言われても‥‥。しょうがないとあきらめるしかないでしょうか? たしかに私たち個人にできることはあまりないように思えます。しかし、何もできないわけではありません。まず、馬にもう少し興味を持って下さい。たまには競馬をやってみるのも良いでしょう。そして、馬のことを知れば、きっと馬が好きになります。 |
| 乗馬もやってみて下さい。東京乗馬倶楽部のように、初心者のビジターでも安心して乗れる乗馬クラブもたくさんあります。一人でも多くの人が馬のことを好きになって馬と友だちになれば、きっと変わってきます。馬は生き物です。私たち人間の友だちです。決して道具なんかじゃありません。馬だって帰るおうちが欲しいんです。 |
最後になりましたが、今回取材をさせていただいた「東京乗馬倶楽部」のみなさん、ありがとうございました。できればまた行ってみたいです。私の「人馬一体」への道のりはあまりにも遠そうですが‥‥。これからも馬をかわいがってあげて下さいね。
東京乗馬倶楽部
東京都渋谷区代々木神園町4-8(小田急線参宮橋下車徒歩3分)
TEL.03-3370-0984 FAX.03-3370-2714
営業時間:9時~17時45分(季節による変動あり)
休部日:毎週月曜日(祭日と重なる場合は翌日が休部日となります) |
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