| 子宮蓄膿症は命を落とす可能性の高い病気ですので、早期発見そして早期治療が必要です。 また避妊手術を行なえば完全に予防できるものです。行なわない場合は、発情後の2ヶ月間位はこの病気のことを頭に入れ、体調の変化に気を配ってあげましょう。 |
| 子宮内腔に膿汁が貯留する子宮の急性または慢性の化膿性疾患で、膿汁からは大腸菌等細菌が検出されます。感染菌は子宮内に留まりますが、エンドトキシン(細菌毒素)は血中に入り、全身状態の悪化を引き起こす恐い病気です。犬・猫以外に兎、ハムスターにも発症します。 |
 |
| 発情後の黄体期には、黄体ホルモンにより子宮内膜の増殖が起こり、また感染に対する防御能が弱くなります。この時期に膣からの感染が起こると、子宮内で細菌が増殖し膿汁貯留を引き起こします。黄体期のホルモンの影響によるものなので、発情終了後数週間から2ヶ月の間の発症が多くなります。10ヶ月齢〜20歳までの避妊していない雌に発症し、平均年齢は7歳。4歳以下の発症は少ないです。また産歴のないものに発症が多く、しかし長期間出産していない動物にも発症します。 |
| 1期: |
子宮壁に嚢疱性過形成がみとめられるが、無症状です。 |
| 2期: |
子宮内に粘液が貯留し、外陰部からおりものがみられます。(ここまでが子宮蓄膿症前段階) |
| 3期: |
子宮内膜には嚢胞性増殖がみとめられ、急性の子宮内膜炎が起こり、外陰部からは膿性のおりものが排出されます(開放生子宮蓄膿症の場合)。元気がなくなり、食欲不振がみられる急性期となります。 |
| 4期: |
慢性の子宮内膜炎が進行し、子宮筋層の破壊が起こり子宮壁の嚢疱性増殖はみられなくなります。子宮頚管の閉鎖された症例では、子宮は著しく拡張し子宮壁は薄くもろくなります。また卵管から膿汁が腹腔内に漏れ出し致死性腹膜炎を起こす危険も増します。多飲多尿、嘔吐、脱水などがみられ、慢性期から末期となり、治療が遅れると多臓器不全を起こし死亡してしまいます。 |
| 子宮蓄膿症特有の症状とは言えず、また、必ずみとめられるものでもありませんが、食欲低下または廃絶、多飲多尿、嘔吐、脱水、腹囲膨満、体温上昇、陰門の腫大、おりもの(開放性子宮蓄膿症の場合)などがみられます。 |
| 臨床症状と血液検査所見の改善処置を行ってから、卵巣子宮摘出術を行ないますが、全身状態が悪い為細心の注意が必要です。術後も厳重な管理が不可欠となります。
このように治療しなくても治療しても、そして治療後も、命に関わる危険な病気ですが、当院では漢方薬と免疫力改善薬を用いることで、手術なしでの治療も行い良い結果を出しています。 |