さて、これは大変に難しいご質問ですね。実を言うと・・私も現在、ペットと共に暮らす家について、本などを読んで研究中なんですよ。素敵なアイディアがあったら、私の方がおうかがいしたい(笑。
もうマロンさんは勉強済みかもしれませんが、ペットと一緒に暮らす上で重要な問題は、「ペットを含む家族の安全と健康」と「近隣への迷惑防止」でしょう。「ペットを含む家族の安全と健康」という観点から、私たちが暮らす生活空間で、まず問題になるのは「塗料や接着剤の揮発性有機化合物」「滑りやすく硬い床材」「階段などの段差」「コンセントなどの危険物」。これらについて、まず解決しなければなりません。
もうひとつ重要なことは、それぞれの動物の生態を知ることですね。床を駆け回る犬の場合にはしっかりと踏ん張れる床材と段差の無い空間が重要ですし、上下運動する猫には立体的に動ける部屋の構造が望ましいでしょう。また、犬はひとりぼっちが嫌いですから、常に人の気配を感じられるような配慮が必要ですし、猫の場合は隠れる場所が必要・・というようなことです。
そういうことを考慮した上で、キズがつきにくく、掃除のしやすい素材、構造、形状などを考えていけば、人にもペットたちにも快適なお家ができるかもしれませんよね。ペットが快適に暮らせる家、イコール、人にも快適な家です。これらについては、すでに様々な工夫がされたペット共生住宅が考えられています。
もうひとつの問題、「近隣への迷惑防止」という観点から考慮すべき点としては、「臭い・抜け毛などの衛生面の考慮」「脱走・隣家への侵入防止」「鳴き声などの騒音防止」などがありますが、それらについてもある程度は家の構造を工夫することで解決しようという努力がなされていると思います。
ただ、問題解決のため最も必要なものは何かというと、やはり飼い主さんの愛情と知識と工夫。たとえば無駄吠えするワンちゃんのために、完全防音の部屋を作れば問題が解決するのか?・・といえば、そうではないですし、有害な化学物質を排除しても、ペットに有害な観葉植物を知らないで植えてしまっては・・というように、所詮、外から与えられるハード面には限界があるのです。
誤解されがちなのですが、ペット可物件だから何をしてもよいというわけではなく、ペット可であろうがなかろうが、人としてのマナーやペットや子供に対するしつけの重要性は同じこと。「他人に迷惑をかけてはならない」ということに変わりはないのです。ペットに関する近隣トラブルは、結局、人と人との関係の問題なのですが、ハード面でそれを補うことは不可能です。現在のペットを取り巻く社会で最も欠けているのは「他人を思いやる心」ではないでしょうか。どんなに優れた物件であっても、近隣住人から愛されなくては、ペットも幸せではないですよね。
ペットたちだって10頭10色。飼い主さんが愛情をもって正しい知識を身につけ、それぞれのペットの個性に合わせてご自身が工夫をしていくほうが楽しいですよ。そのためには、ある程度融通の利く造りがいいのかもしれません。また、これからペットも高齢化して介護が必要になってきます。その時、必要なものは何か・・そんなことも含めて考えていただいたらいいなと思います。
みんなが動物(ペットも野生も含む)にも人にも優しい気持ちになれる家があったらいいですね。もしかしたら、マロンさんがご自分のワンちゃんにしてあげていることが、これからのペットと人の生活のための重要なヒントなのかもしれませんよ。ちなみに、猫5匹がいる我が家で一番便利で必要不可欠なものといえば・・ファブリーズ!・・おもいっきりありきたりなものですが(笑。 |